私たち日本人の生活に、深くかかわっていた植物の一つに「竹」があります。
温暖な伊豆は竹にとっては好環境で、昔から竹材を様々な道具や資材として活用し、
農業や漁業の発展にとても寄与してきました。
しかし、時代とともにライフスタイルが変わり、竹が私たちの生活から遠ざかるにつれ
竹林は放置され、成長が速いため結果として植生のバランスを崩し、景観も損ねる結果となっています。
これは伊豆だけでなく全国的な問題。
「里山保全」の話題がでるとき、竹は必ず悪者となります。
ところで、修善寺の温泉街に「竹林の小径」があることをご存知でしょうか。
観光施設なのでよく整備された竹林で、とても清々しい癒し空間になっています。
竹林はヒトの手が入るとすごくいい「場」となる好例のスポットです。
また、竹は冬でも緑ですし、あっと言う間に大きくなります。
そして一年中、光合成により二酸化炭素を吸収し酸素を作り出します。
地球にとってはとても貴重な天然資源であることは、火を見るより明らかです。
さて、いつものように長い前置きでした。
実は、修善寺でこの3月、「竹」のアート展が開催されてます。
会場は温泉街の修禅寺。
主催は伊豆の国市にあるホスピタルガーデンアイランド伊豆というNPO法人です。 「保坂紀夫竹展」と題したこの展示会は"伊豆竹再生計画第一弾!"だとか。 保坂氏がどんな方か、詳細は省かせていただきますが、竹の素材としての可能性を日夜 追求していらっしゃる日本の第一人者です(詳しくはこちら)。 展示会が行なわれているのは本堂ではなく書院。 ここからは、有名な修禅寺庭園=東海第一園も観ることができるので、得した気分になれます。 うかがったのは連休最終日。幸運にも保坂さんご自身もいらっしゃいました。 マスコミ以外は撮影NGとのことでしたが、なんとかお願いしてブログ用に撮影させていだきました。 (保坂さん、ありがとうございました。) 何点かご紹介します。 



薄くすることにより、和紙のように光も透すし、形も自由自在に加工できます。
和でも洋でもアジアンでも、かなり高いレベルでマッチする作品(照明やインスタレーション)だと思います。
竹の素晴らしさや潜在力を、活かすも殺すも私たち人間次第ということでしょうか。
伊豆の山々は、マクロで見てもミクロで見ても、竹林は壊滅的です。
もう何かしなければいけないという状況に来ている気がします。
こんなに素晴らしい力をもつ植物をこのまま放置していいのか!?
こう私たちに語りかけ、問いかけているアート展でした。
※期間は今月28日(日)まで。9時半~16時。入場無料。