┃神秘の湧水で心を洗う。旅の第一歩は忍野八海巡りから

忍野八海は富士山の構成資産として、2013年世界遺産に登録。富士山を水源とする８つの湧水池は、江戸時代には富士山に入山する前の巡礼地とされていました。天気のいい日は富士を間近に望むこともでき、今も昔も人々を魅了し続ける、幻想的な情景を作り出しています。

湧池は、池の底が透けて見えるほど澄んだ青色をしています。水底で揺れる水草や泳ぐ魚、その幻想的な景観に吸い込まれてしまいそう。近くにはお土産物屋が並び、忍野八海の代表的な池らしく、多くの人が訪れる場所です。

静寂を楽しむなら、少し離れたところにある出口池に足を向けたり、小さくとも豊富な水量を誇るお釜池、お釜池と地底でつながっている底抜池など、それぞれの池に特徴があります。その違いを楽しみながら、8つの池を辿ってみてください。

「全国名水百選」に選定されている富士山の湧水、せっかくだから飲んでみませんか。湧池の近くには、湧水を飲めるポイントがあります。お土産用に、湧水を備え付けのペットボトルに汲んで購入することもできますよ。

┃待ってでも食べたい！ 地元民に愛される、こだわりの蕎麦

忍野八海近くにある、蕎麦のお店「麺処びわ」。おすすめは天ざる蕎麦（1,400円 税込）です。エビ、キス、にんじん、さつまいもなど、数種類のてんぷらは注文後に揚げ、どれもアツアツサクサク。４種類の蕎麦粉を使って作られる二八蕎麦は喉ごしがツルっと滑らかで、地元の人も足しげく通う名店です。

店内には富士山の美しい写真がびっしり！ 常連さんがとらえた富士が店内を彩ります。写真を通して、さまざまな富士の魅力を楽しんでください。

┃午後は富士山を堪能する。おすすめ絶景3連発！

春は、なんといっても桜です。そこでご紹介したいのは、忍野村のお宮橋。下流の新名庄川沿いには、ソメイヨシノが約200本植えられ、桜並木の向こうにそびえ立つ雄大な富士山を堪能することができます。忍野の春は遅いため、見頃は4月下旬～5月上旬。春をいっぱいに感じる情景をバックに、ぜひ記念撮影を。（掲載の情報は2018年春のものです）

山中湖、実はチューリップの名所が存在します。花の都公園では、 4月下旬～5月上旬にかけてチューリップが見頃を迎えます。八重や遅咲きなどさまざまな種類のチューリップ約17万本が、富士山裾野の広大な敷地に咲き誇ります。（掲載の情報は2018年春のものです）

[お問い合わせ]
花の都公園
TEL：0555-62-5587
http://www.hananomiyakokouen.jp/

写真提供：山中湖観光協会

山中湖から三国峠へ至る県道の途中にある山中湖パノラマ台は、ビューポイントとして必ず押さえておきたいところ。富士五湖のうち最も富士山に近い山中湖ならではの、壮大な景色を堪能できます。

[お問い合わせ]
山中湖村役場観光課
TEL：0555-62-9977

┃真心も一緒にいただく。ディナーは山中湖畔に佇むイタリアンへ

ディナーは山中湖畔に佇む「パルコ・デル・チェロ」へ。シェフこだわりの選び抜かれた食材で作られるイタリアンを、ぜひコース料理で堪能してください。ディナーコース（5,500円 税込）のこの日の前菜は、カクテルシュリンプや、雲丹と春菊のムース、牡蠣のアンチョビソースなど目にも鮮やかな６品。この後、登場するパスタと共に五感を存分に使ってお楽しみください。（掲載の情報は2018年春のものです）

メインのテンダーロインステーキの上にはローストしたクルミがのせられ、肉の旨味と共に香ばしい風味が口に広がります。合わせるのは、フランスやイタリア産を中心に、世界の名醸ワインの中からシェフが選んだ赤ワイン。明るく気さくなマダムがサーブしてくれます。
元々別荘だったレストラン。木のぬくもりにあふれ、暖かな木漏れ日の中、ゆったりと過ごすことができます。

┃一面の芝桜は絶好の撮影ポイント！ 少し足を伸ばしてみませんか？

4月下旬～5月上旬に見頃を迎える芝桜。名物「芝桜まつり」は、山中湖ICから車で約30～40分ですが、あたり一面、力強いピンク色に染まる景色は一見の価値ありです。2018年の富士芝桜まつりは、4月14日（土）〜5月27日（日）開催の予定。（掲載の情報は2018年春のものです）